株式会社光本美容商事社

美容室オーナー必見!「まさか」に備える保険の基礎知識 - 独立前に知っておきたい安心の備え -

「いつかは自分の理想の美容室をオープンしたい!」 

そう夢見る美容師の皆さん、そして既にサロンを経営されているオーナーの皆様、日々のサロンワークお疲れ様です。
お客様の笑顔のために、技術を磨き、心地よい空間を提供する。
それは素晴らしいことですが、経営には予期せぬリスクが潜んでいるのも事実です。

今回は、「まさか自分の店でこんなことが…」という事態に陥らないために、美容室オーナーが知っておくべき保険の基礎知識を、具体的な事例を交えながら解説していきます。

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美容室で起こりうるリスク - 「まさか」は突然に -

お客様とスタッフの安全、そして大切な店舗を守るために、まずは美容室で起こりうるリスクを具体的に見ていきましょう。 

1. お客様への施術トラブル:信頼を揺るがす事態 

事例1:カラー剤によるアレルギー反応 
初めてのお客様にカラーリングを施術した際、数日後に頭皮のかゆみや赤みといったアレルギー反応が出てしまった。
お客様は皮膚科を受診し、治療費や慰謝料を請求してきた。

事例2:パーマ液による髪の損傷 
パーマの施術中、薬剤の放置時間を誤ってしまい、お客様の髪がひどく傷んでしまった。
お客様は施術のやり直しと、トリートメント代、精神的な苦痛に対する慰謝料を求めてきた。 

事例3:カット中の怪我 
シャンプー後のカット中、誤ってお客様の耳をハサミで傷つけてしまった。
出血を伴い、お客様は治療費と通院のための交通費を請求してきた。 

このようなお客様への施術トラブルは、お客様との信頼関係を損なうだけでなく、損害賠償問題に発展する可能性があります。

2. 店舗の損害:大切な資産を守るために

事例4:火災による店舗の焼失 
営業終了後、電気系統のショートが原因で店舗が火災に見舞われ、内装や備品、商品などが全て焼失してしまった。
営業再開までに多大な費用と時間を要することになった。

事例5:台風による店舗の浸水
記録的な台風により、店舗が浸水。高価なシャンプー台やパーマ機器が水没し、使用不能になってしまった。
復旧作業のため、数日間休業せざるを得なくなった。

事例6:盗難による売上金の損失
閉店後の店舗に泥棒が侵入し、レジに残っていた売上金や、高価なスタイリング剤などが盗まれてしまった。

店舗は、オーナーにとって大切な財産であり、事業の基盤です。
これらの損害は、経営に大きな打撃を与えます。

3. スタッフの労災:共に働く仲間を守るために

事例7:シャンプー時の腰痛
アシスタントが連日のシャンプー業務で腰を痛めてしまい、労災申請を行った。
治療費や休業中の給与の一部を補償する必要が生じた。

事例8:薬剤による皮膚炎
パーマ液やカラー剤に頻繁に触れるスタイリストが、手荒れが悪化し皮膚炎を発症。
業務に支障が出てしまい、治療費や休業補償が必要になった。

事例9:通勤中の交通事故
従業員が通勤中に交通事故に遭い、怪我をしてしまった。
労災保険の適用を受けることになった。

共に働くスタッフの安全と健康を守ることは、経営者の重要な責務です。
労災が発生した場合、適切な補償を行う必要があります。


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知っておくべき保険の種類 - 「もしも」をカバーする備え -

これらの「まさか」に備えるために、美容室オーナーが検討すべき主な保険の種類をご紹介します。

1. 賠償責任保険:お客様への「ごめんなさい」を形に

💡業務遂行賠償責任保険
施術ミスや接客時の不手際などにより、お客様に損害を与えてしまった場合に、治療費や慰謝料などを補償します。事例1〜3のようなトラブルに対応できます。

💡施設賠償責任保険
店舗の設備や管理の不備により、お客様や第三者に怪我をさせてしまったり、物を壊してしまったりした場合に、損害賠償金を補償します。

2. 火災保険:店舗と事業を守る盾

火災や落雷、爆発、風水害などの災害によって、店舗の建物や設備、商品などが損害を受けた場合に、その損害額を補償します。
事例4、5のような事態に備えることができます。地震による損害は、一般的に火災保険ではカバーされないため、地震保険への加入も検討が必要です。

3. 傷害保険:オーナーと従業員の「もしも」に備える安心

💡オーナー・従業員向け傷害保険
業務中や通勤中の予期せぬ事故により、オーナーや従業員が怪我を負ってしまった場合の治療費や入院費などを補償します。

💡労災保険(加入義務)
従業員が業務中や通勤中に怪我や病気に見舞われた場合に、治療費や休業補償などを給付する国の保険制度です。
従業員を一人でも雇用する場合、加入が義務付けられています。事例7〜9に対応します。

4. 休業補償保険:事業継続を支える生命線

火災や自然災害、あるいは感染症の蔓延などにより、店舗が休業せざるを得なくなった場合に、休業期間中の売上減少や固定費などを補償します。

5. 盗難保険:大切な資産を守る鍵

店舗内の現金や商品、設備などが盗難の被害に遭った場合に、その損害額を補償します。事例6のような事態に備えることができます。

三重県の美容組合への加入も選択肢の一つ

三重県で美容室を経営されている、またはこれから開業される皆様にとって、三重県美容業生活衛生同業組合(美容みえ)への加入も、万が一の備えとなる場合があります。

美容みえでは、組合員とその従業員を対象とした美容所賠償責任補償制度総合福祉共済制度などを提供しています。
これらの制度に加入することで、お客様への施術トラブルに対する賠償責任や、災害・疾病による経済的なリスクに備えることができます。

組合独自の割安な掛金で加入できる場合があり、地域に根差したサポートを受けられるのも魅力です。

詳細な加入条件や保険内容については、直接、三重県美容業生活衛生同業組合にお問い合わせください。
●美容みえ(三重県美容業生活衛生同業組合)公式サイト: https://biyo-mie.jp/
お問い合わせ電話番号: 059-228-6841(平日 9時〜17時)

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保険選びのポイント - 「安心」を選ぶために -

数多くの保険商品の中から、自分の美容室に必要なものを選ぶのは難しいかもしれません。
以下のポイントを参考に、慎重に検討しましょう。

リスクの洗い出し
自分の店舗でどのようなリスクが起こりうるかを具体的に想定しましょう。
立地条件、店舗の規模、従業員の人数、提供するサービス内容などによってリスクは異なります。

補償範囲の確認
各保険商品の補償範囲をしっかりと確認しましょう。
どこまでの損害が、どのような場合に補償されるのかを理解することが重要です。

保険金額の設定
万が一の事態が発生した場合に、十分な補償を受けられるよう、適切な保険金額を設定しましょう。

保険料とのバランス
保険料は経営におけるコストの一つです。必要な補償と保険料のバランスを考慮し、無理のない範囲で加入しましょう。

免責金額の確認
免責金額とは、保険金が支払われる際に自己負担となる金額のことです。
免責金額の設定によって保険料が変わる場合があるので、注意が必要です。

保険会社の比較検討
複数の保険会社から見積もりを取り、補償内容や保険料、サービスなどを比較検討しましょう。

専門家への相談
保険に関する知識がない場合は、保険の専門家やファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

独立前にこそ考えておきたい「備え」

これから独立を考えている美容師の皆さんにとって、保険の知識は経営者としての第一歩です。
「いつか」ではなく「今」からリスクについて考え、備えを始めることが、夢の実現を力強く後押ししてくれるはずです。

万が一の事態は、いつ、誰に起こるかわかりません。
「まさか」の時に慌てないために、今一度、ご自身の美容室に必要な保険について真剣に考えてみませんか?
また、皆さんの地域の組合への加入も選択肢の一つとして検討してみてください。

 美容室の保険に関するご相談はこちらから
🔗 株式会社光本美容商事社 お問い合わせはこちら

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サロン様へ

サロンの皆様、万が一に備える保険は、お客様と大切な店舗、そして共に働く仲間を守るための重要な備えです。
賠償責任保険、火災保険、傷害保険などを適切に選択し、安心のサロン経営を。独立を考える方も、リスクへの備えを忘れずに、夢の実現に向けて力強く歩み出しましょう。

 美容室の保険に関するご相談はこちらから
🔗 株式会社光本美容商事社 お問い合わせはこちら

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