話題のヘアケア成分「トステア」については前回ご紹介しました。
トステアって何だっけ?という方は、【話題のヘアケア成分「トステア」とは?わかりやすく解説】の記事をご覧ください。
某メーカーさんからトステア配合の新製品の紹介をしてもらった美容師さん。
トステア…、新しい髪質改善成分か。
髪の内部補修と形状記憶…、なるほど。
でも、それってうちで使ってるエルカラクトンと似たような効果なんじゃ?
エルカラクトンも熱に反応して髪を補修し、形状記憶効果があるって聞いてるし。
トステアは内部補修、エルカラクトンは表面補修がメインって言うけど、実際お客様が求めるのは見た目のツヤや手触りだったりするし。
エルカラクトンでも十分対応できるんじゃないかな。
そう考える方もいらっしゃるかも知れません。
ここで改めて違いを確認しておきましょう。
成分と作用の違いを簡単にまとめると
熱に反応して効果を発揮するヘアケア成分ということで言えば、数年前からよく使用されているエルカラクトンが挙げられます。
エルカラクトンもトステアも、どちらも熱に反応して効果を発揮するヘアケア成分ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
以下にこれらの成分の違いを詳しく説明します。
トステア (アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム)
・アミノ酸類似成分であり、髪の内部に浸透してダメージホールを補修。
・熱によって髪の内部で結合し、形状を記憶。
・髪の強度を高め、うねりやくせ毛を改善する効果あり。
エルカラクトン (γ-ドコサラクトン)
・植物由来の成分で、髪の表面に吸着し、キューティクルを補修。
・熱によって髪のアミノ基と結合し、形状を記憶。
・髪にツヤとハリを与え、うねりや広がりを抑える効果あり。
主な効果の違い
トステア (アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム)
・髪の内部補修に重点を置いており、特に髪の強度改善やくせ毛の緩和に効果を発揮。
・髪の内部から改善するため、持続性が高いと言われている。
エルカラクトン (γ-ドコサラクトン)
・髪の表面補修に重点を置いており、ツヤ感や手触りの向上に効果を発揮。
・キューティクルを整えることで、外部からのダメージを防ぐ。
どちらの成分も、熱を利用することで効果が高まりますが、作用する髪の層やメカニズムが違うということですね。
つまりどんな人におすすめかというと・・・
・髪の内部からダメージを補修し、強度を高めたい場合はトステアがおすすめ
・髪の表面を滑らかにし、ツヤを与えたい場合はエルカラクトンがおすすめ
お客様の髪の状態や悩みに合わせて、これらの成分を使い分け、もしくは両方の成分が配合されている製品を選ぶといいでしょう!