株式会社光本美容商事社

心地よい空間と著作権:美容室のBGM、知っておくべき基礎知識

「今日の気分で好きな曲かけたいけど、著作権ってややこしいんだよね…」
「せっかくこだわって選んだCD、勝手に流したらダメなのかな?」
「毎日同じ曲だと、自分たちが飽きちゃうんだよね。」

美容師なら誰もが一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
心地よい音楽は、お客様にとって特別な時間と空間を演出する大切な要素。

しかし、お店で音楽を流す際には、著作権という壁が立ちはだかります。
今回は、美容室における店内BGMと著作権について、知っておくべき基礎知識をまとめました。

AdobeStock_471299683.jpeg

なぜダメ?美容室で「個人的な音楽」を流すことが著作権法に触れる理由

美容室で、オーナーやスタッフが個人的に購入したCDや、個人の音楽サブスクリプションサービスをBGMとして流すのは、一見問題ないように思えるかもしれません。
しかし、これは著作権法に抵触する可能性が高い行為です。なぜでしょうか?

著作権法は、音楽などの著作物を創作した人の権利を守るための法律です。
この権利の中には、著作物を公衆に聞かせる目的で演奏したり、再生したりする「演奏権」が含まれています。

「公衆に聞かせる目的」とは?

不特定多数の人々、または特定多数の人々が集まる場所で音楽を流す行為を指します。
美容室はお客様という不特定多数の人々が訪れる場所であるため、ここで音楽を流すことは「公衆に聞かせる目的」に該当します。

個人的な利用と業務利用の線引き

CDやサブスクリプションサービスは、あくまで個人的に楽しむことを目的として販売・提供されています。
そのため、個人的な範囲を超える利用、つまり店舗などの公共の場でBGMとして利用する場合は、著作権者の許諾が必要となるのです。

もし、著作権者の許諾を得ずに音楽を流した場合、著作権侵害として法的措置の対象となる可能性があります。

どうすればOK?美容室で合法的にBGMを楽しむための3つの方法

では、美容室で著作権に配慮しながら、心地よいBGMを流すにはどうすれば良いのでしょうか?主な方法は以下の3つです。

1.著作権管理団体との利用許諾契約

主にJASRAC(日本音楽著作権協会)が窓口となります。美容室の広さや業態によって料金が異なりますが、例えば、小規模な店舗(50平方メートル以下)でCDなどを再生する場合、年間数千円程度の使用料となることが多いです。
詳細な料金はJASRACのウェブサイトで確認できます。

2.店舗向けBGM配信サービスの利用

多くのサービスがあり、それぞれ特徴や料金が異なります。以下に代表的なサービスと料金の目安をいくつかご紹介します。

💡USEN MUSIC
500ch以上の豊富なチャンネル数。初期費用や月額料金はプランによって異なり、月額4,500円~程度のものが多いです。

💡OTORAKU
500万曲以上が利用可能。AIによる選曲機能も搭載。月額3,000円台から利用できるプランがあります。

💡モンスター・チャンネル
1000ch以上を提供。月額2,000円以下のプランもありますが、配信楽曲は著作権管理事業者の管理楽曲を含まないものが多いです。

💡BGMC Station
5000曲以上が聴き放題。月額1,000円程度で利用できるプランがあります。

これらのサービスは、著作権処理が済んでいるため、個別の手続きは不要です。
無料トライアル期間を設けているサービスもあるので、実際に試してみるのがおすすめです。

3.著作権フリーの音楽の利用

Audiostock」や「Artlist」、「Epidemic Sound」などのサイトで、商用利用可能な著作権フリーの音楽を入手できます。
料金体系はサイトやプランによって異なり、月額数千円のサブスクリプションモデルや、楽曲ごとの買い切り型があります。
無料の著作権フリー音楽もありますが、商用利用の可否や利用規約をしっかり確認することが重要です。

BGM選びは「おもてなし」:お客様と空間に合った音楽を見つけよう 

著作権の問題をクリアしたら、いよいよBGM選びです。
単に好きな曲を流すのではなく、お客様にとって心地よく、お店の雰囲気に合った音楽を選ぶことが、より良い空間作りのための重要な要素となります。

お店のコンセプトとターゲット層

落ち着いた雰囲気のサロンであればヒーリングミュージックやジャズ、若い世代のお客様が多いサロンであればトレンドのポップスなど、お店のコンセプトやターゲット層に合わせて選曲しましょう。

時間帯や季節

開店直後や午前中は爽やかな音楽、午後はリラックスできる音楽、季節に合わせてテーマを変えるなど、時間帯や季節感を考慮するのも良いでしょう。

音量と曲調

施術の邪魔にならない適切な音量であること、会話の妨げにならない落ち着いた曲調であることも大切です。
アップテンポな曲ばかりだと、お客様が落ち着けない可能性があります。

BGMは、お客様にとってのサロンの第一印象を左右する要素の一つです。
著作権に配慮しつつ、お客様にとって快適な音楽を選び、より心地よい空間を提供しましょう。

 店内BGMに関するご相談はこちらから
🔗 株式会社光本美容商事社 お問い合わせはこちら


AdobeStock_92988267.jpeg

サロン様へ

心地よいBGMは、お客様にとって特別な時間と空間を演出する大切な要素です。
著作権に配慮し、JASRACとの契約や店舗向け配信サービス、著作権フリー音源の利用を検討しましょう。
お店のコンセプトやお客様層に合わせた選曲で、より快適なサロン体験を提供してください。BGMは「おもてなし」の一つです。

創業70年以上の実績と、現場に寄り添ったご提案で、
貴店に合ったメニュー展開をお手伝いさせていただきます。
導入や企画についてのご相談は、下記よりお気軽にご連絡ください。

🔗 株式会社光本美容商事社 お問い合わせはこちら


#美容室BGM #店内BGM #BGM著作権 #店舗BGM #音楽著作権 #著作権 #JASRAC #音楽配信サービス #店舗音楽 #サロンBGM #美容院BGM #著作権フリー #フリーBGM #音楽利用 #お店の音楽 #空間演出 #顧客満足度 #美容師の悩み #音楽選び #店舗経営

記事一覧へ
NEW ARTICLE
新着記事
プライバシーポリシー
© mitsumoto beauty supplies co.,ltd.